塀の天端 笠木 モルタル仕上げ
某集合住宅の外構工事で、既存の塀の天端が劣化して取れてしまっていたのでモルタルで仕上げることになりました。
本施工の解説!
①既存の笠木を撤去後、天端の傷んだ部分をケレンしてから綺麗に清掃して接着プライマーを塗布。
②天端が大きく欠けてしまった部分を調整してから下こすりをします。
③モルタルを乾燥させるため日にちをあけてから、天端の形をつくるための型枠みたいに定木をつくります。(箱定木といいます)
【箱定木】
箱定木は水平にしたり内勾配にしたり外勾配にしたりします。
その現場現場で、勾配の大きさや厚みを設計通りにコンクリート釘やコンクリートビスで打ちつけます。
今回はコンクリートビスで水平にしました。
④箱定木に水打ちして滑りをよくして、気泡が出来ないように箱定木を外側からコテで振動を加えていき気泡を抜きます。完全には取れないですがかなり気泡は抜けます。(モルタルを塗りつける時に注意して行う作業です)
⑤モルタルの乾き具合を見て、天端をコテ押さえしてから側面の定木を外し天端にのせて、側面のモルタルの気泡の残りをつぶしつつ、通りを調整しながらモルタルを押さえていきます。
⑥天端の定木を外して丸面のコテで角を丸くします。(この作業はタイミングを間違えると角が曲がったり垂れて不細工になります。乾きすぎるとガタガタになるので腕の見せ所です。)
⑦丸面のコテをついたらコテの筋がつくので、筋を消しつつ天端と側面を押さえて仕上がるまでこの工程を繰り返していきます。綺麗に仕上がったのでよかったです!
⑧後日箱定木の下部分の定木を外して施工完了です。
最近は滅多にない仕上げ方法なので気合いが入りました!
最後までご覧いただきありがとうございました。