今回は砂防堰堤のコンクリート工事の施工です。
いつもは建築工事ばかりですが土木工事のコンクリート工事のオファーがあり施工しました。
砂防堰堤とは?
砂防堰堤とは、河川に設置されるダムの一種で、土石流などによる土砂災害の軽減や河床の侵食の防止を目的としています。
上流から流れてくる土砂を受け止めて貯めたり、少しずつ下流に流したりして、川の勾配や水の流れを調節します。
作業の詳細
土木工事のコンクリートは骨材が大きくて硬いコンクリートを使用します。
骨材というのはコンクリート中に混ぜる細かく砕いた石で砕石といいます。
建築工事で使うのは20ミリですが、土木は基本40ミリです。
コンクリートを均すのにも重たくて作業しにくいです。
厚みも多く長靴が短いとダメです。
打設には高周波の強力なバイブレーターを使用しないと流れていかないです。
以前施工したフーチングもこのコンクリートでした。
山間の小さな小川でも大雨が降ると土砂崩れな度起きた場合に被害を抑えるための工事です。
すぐそばには養老院などがあります。
近年の異常気象などで線状降水帯やゲリラ豪雨などで地盤が緩み、いろんな水災害があるので、あると安心です。
山肌を掘削し、かなりの量のコンクリートを打設しています。
自然の力はすごいので、壊れないよう頑丈に設計されています。
何回か現場に行きましたが今回は擁壁の天端と堰堤の底を施工しました。
擁壁は下の方が幅が広く斜めになっているので打設時は型枠の中ポンプ車のホースを中の下の方まで差し込み砕石が分離しないよう流して、作業員が中が入って気泡ができないようバイブレーターをかけて、緻密になるよう打設していました。
高さが高いので何層にもコンクリートを流して打設していき天端に上がってきたら僕らの出番です。
天端の高さの目安にする面木や釘にあわせて均していき、コテで押さえて仕上げます。
後日型枠を奪型してからコンクリート底打ちです。
厚みが2メートルあるのですが硬いためポンプ車が使えないので25トンのラフターとバッカンでコンクリートを流していきます。
ポンプ車のように早く流せないので前日に3分の2打設して次の日に残り3分の1打設しました。
1日目は出番なしです。
2日目に同様にコンクリートを流していきます。
コンクリートが硬いので、少し時間が経つと上に乗っても下がらないほど硬いですが、バイブレーターで流していきトローウェルでコンクリートの表面を整えてから、コテで押さえて仕上げました。
土木の仕事はクタクタになりますが、綺麗に出来て良かったです。