今回はインバート切りのオファーを受けて作業しました。
わりとめんどうくさく、きつい作業なので、10年以上受けていなかった仕事です。
専門職の方がいたのですが辞めてしまい困り果ててのオファーでした。
こっちも渋々です。
自分はできないのでベテランの職人さんに頼み込んで作業してもらいました。
現場は住宅開発のための造成地でした。
インバート切り
作業の流れ
最初は浅いところから始めていきました。
施工場所から水が染み出ていたので、止水からしていきます。
この作業がかなりめんどうくさくて汚れます。
水中ポンプで水を汲み上げていくのですが、電源の発電機、止水セメントを一輪車に載せて浅いところから深い方に進んでいきます。
下は直径1メートルありますが、出入り口は直径60センチです。
ポンプの線やホース材料の上げ下ろしのロープなどを垂らしているため、邪魔で上がり下りもしにくいです。
底面の切り付け部分に止水セメントを擦り込んでいきます。
止水セメントは60秒から90秒で固まります。
しばらくしたら部分的に水が浸み出てきます。
その部分をまた止水セメントで擦り込んでいき、水が止まったら終わりです。
次の施工箇所に移動していきます。
2、3ヶ所したら次はインバート切りです。
配管が大きいのでかなり埋めていかなくてはいけないのです。
材料は砂とセメントををミキサーで攪拌して少量の水を入れたら、空合わせモルタルを用意して、出入り口から下に投げ入れていきます。
ある程度入れたら職人さんが入っていきます。
空合わせしたモルタルをパイプの形に合わせて形成していきます。
パイプは曲面なので専用のコテで形成していき、下水が引っかからないように、バルブのようにツルツルにしていきます。
天端モルタルは、かなり傾斜をつけます。
かなり根気が入りますし、足や腰に負担がかかります。
この作業の繰り返しです。
この現場では15ヶ所ありました。
深さは2メートルから5メートルぐらいありました。
仕上がりはさすが熟練の職人さんです。
綺麗にできました。
役所のモルタル検査も一発で合格でした。
工期にも間に合って全て良しでした。