今回は、意匠的な施工のできる塗装材「美ブロシルキーHGのウェーブ細目」にてブロック塀を施工しました。
ぜひご覧ください。
ブロック塀 美ブロシルキーHG施工 ~意匠塗装材~
下地調整
古くなったブロックの下地調整から始めました。
ブロック天端を外勾配にして基礎部分の欠損部分を材料で形成し、段差部分を下地調整して平滑に整えていきます。
プライマー塗布・シート張り
数日間、下地を乾燥させてから「美ブロシルキーHGのウェーブ細目」を施工していきます。
まず土間や溝やフェンスの柱を養生し、その次に専用のプライマーを塗布していきます。
そして、プライマーの乾燥を待っている間にシートを張って陰をつくります。
なぜシートを張るかというと、この手の材料は暑いとすぐ膜が張ってしまって引っついてうまくいかないからです。
それに陰があるだけで、職人さんの体もだいぶん楽です。
何より作業しやすいのでシートを張っています。
美ブロシルキーHGの塗りつけ・パターンつけ
塗りつける前に、必要なコテや刷毛を用意して、塗りつけ係とパターンをつける係に分かれてから作業を進めていきます。
天端にパターンをつけるとゴミや水が溜まって苔がつくので、パターンなしで縁取りしました。
塗りつけ係の人は、パターンをつける係の人のスピードに合わせて先々まで塗りつけず、呼吸を合わせて作業を進めていきます。
塗りつけるスピードが早すぎると膜が張り、引っついてうまくいきません。
専用のカートリッジを用意し、素早く丁寧にパターンをつけていきます。
横にカートリッジを動かしていくのですが、なるべく真っ直ぐ横に動かさなければならないためなかなか難しく、波打ったり、右上がりになったりと悩まされます。
大きな壁になると、印をつけて当て木をしてパターンをつけることもあります。
乾燥後
こちらが乾燥後のお写真です。
後は、おかしなところやバリなどをチェックして整えていき、養生をめくって完工です。
完工
今回も施主さまに喜んでいただいて何よりでした。
塗装の豆知識
塗装のことをあまり知らない読者にもわかるように、専門用語について少し解説します。
■プライマー:下塗り材のこと。その後に塗る材料を粘着させるために塗るもの。
■天端:ブロック塀の上の面のこと。
※今回は天端にパターンをつけないことで、ゴミや水が溜まらないようにしてあります。
■パターン:模様のこと。
※今回は壁面のみ波のようなパターンをつけています。